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2009年4月14日火曜日

カボチャの冒険

僕は今まで、犬も猫もインコも、およそペット類は飼ったことがない。むしろ、得体の知れない動物が身の回りにいるのは耐えられない、と思っていた。
しかし、ここ数日は一転して、猫を飼ったらどんな生活だろうと妄想の日々である。

引き金となったのは、東北地方の農村に移住し、半農半マンガ家生活を送る五十嵐大介さんの「カボチャの冒険」。
カボチャというのは作者の飼っている猫の名前だ。都市部の住宅地で生後間もなく拾われ、「家猫」として育ったカボチャが、意外にも農山村の環境に適応していく様子を猫バカ視線で描いている。


一般論として、デフォルメした絵でかわいらしさを醸し出すのは比較的容易に思えるが、このマンガは線描された写実的な絵ながら、猫の細かいしぐさがリアルに伝わってくる。
読んでいると、実物もかわいいんだろうな、これならマンガ絵とのギャップに失望したりしないんだろうな、と思えてくる。

そんなわけで、猫との生活を真剣に夢想中。

ちなみに、同じ作者の東北シリーズとしては、「リトル・フォレスト」もある。こちらは架空の若い女性が主人公。山や川や田畑から恵みを得ながら生きる生活を描き、大自然の豊穣と、そんな中だからこそ逆に思い悩む人生の煩悶を示してみせる、しみじみとした作品だ。

2009年4月13日月曜日

げんしけん

最近桜の花を見過ぎて食傷気味の感もあるので、マンガについて。

「げんしけん」はアフタヌーンで3年ほど前まで連載していた作品だ。げんしけん=現代視覚文化研究会というサークルを舞台に、アニメやゲーム、フィギュア、コスプレなどオタク趣味にはまった大学生たちの4年間を描いている。恋愛、連帯、挫折、そしてゆるやかな自己変革…。

主人公たちが通う大学は中央大がモデル。
作中作として描かれたラブコメマンガ「くじびきアンバランス」が単体の作品としてリリースされるくらい、細部にわたって手が込んでいるところは特筆物だが、ひたすらサークル活動(エロ同人誌作りやコスプレやマンガ談議)だけで話が展開していく。その他の学生生活は描写されない。

ただ、それにもかかわらず、読み進めるにつれて学生のころの青臭い空気感がページの間からよみがえるような気がした。過剰な自意識を飼いならそうとし、少しばかりの社会性を獲得しただけで一人前になったような気がし、そしてささいな失敗に簡単に絶望していた自分をほろ苦く思い出す。

僕は美少女アニメは見ないし、パソコンゲームに手を出したこともない。大学時代、オタサークルとは縁もゆかりもなかった。それなのに、すごく懐かしい気分になるのが不思議なマンガだ。

2009年3月2日月曜日

花の慶次

BUNCH COMICS 版の「花の慶次」。この作品は、もともとのジャンプコミックスの他に徳間書店の愛蔵版もあるが、これがA5で程よい大きさだ。

雑誌掲載はもう20年も前で、戦国時代というか織豊時代の武士、前田慶次郎の半生を描いたもの。剛力無双さに男らしい義理堅さと爽やかさを程よくミックスし、テンポの良い快男児潭に仕上げられている。

全12巻の予定で、現在10巻まで購入した。今、沖縄編の途中。原作の朝鮮遠征編もそうだけど、残念ながら物語後半になると展開が単調になる。それと、利沙さんは美人だけど濃ゆい(笑)。好きな人は好きだろう。最初に読んだとき「棒涸らしの蛍」も衝撃だったなあ。えーと、棒というのはですね…、まあいいや(村上朝日堂風)。

前田慶次郎は比較的知名度が低い人物だったが、原作の隆慶一郎が上手にピックアップしたという点でもエポックメーキングな作品だ。関係の深い人物として、今年大河ドラマに取り上げられた直江兼続も何度か登場する。パチンコの題材にもなっているらしいが、そちらは疎いのでパス。

2009年2月6日金曜日

金田一少年の事件簿

最近、昔のマンガを読んでます。押し入れから引っ張り出して…ではなく、いい年して次々と購入している点が若干問題ですが。
「金田一少年の事件簿」は僕が高校生のころの連載。友人の単行本を借りて夜中に一気読みしたのを思い出しますね。
昨年辺り、いわゆるコンビニ本で毎月刊行されましたが、入手し損ねた分を文庫でフォロー中です。
マンガながら本格推理モノ、というのが新鮮で、結構夢中になったなあ。暗い過去の怨念が動機になっているのもお約束。この作品は、露天風呂のシーンで当時そこはかとなく興奮しました(笑)。今となれば何故こんなところで、という感じですけどね。

2009年1月19日月曜日

信州人に登山は必須か?

山岳マンガ「岳」の最新刊を購入した。書店員ら有志が選ぶ「マンガ大賞2008」を受賞するなど、結構評価が高い作品である。

北アルプスを舞台にした遭難救助ボランティアの話。「遭対協」(=山岳遭難防止対策協会)は、毎年長野県のニュースに何度も登場する実在組織だ。作品同様、県警とボランティアが協力しあって登山者の救助に当たる。

まあ、主人公三歩のように山中にテントを張って住みついている人(笑)は、寡聞にして知らないけれど。

このマンガは一話完結ということもあって、各話のストーリーは似たようなものになってしまうのだが、それを上回る魅力を持っている。既に巷間言われていることだが、死亡や重傷などを伴う悲惨な事故を描きつつ、同時に山っていいなという気持ちにさせるところだ。その辺は作者の力量だと思う。

ところで、長野県民は山にひとかたならぬ愛着を持っているのは確か。ただ、あまりに身近過ぎて、わざわざ登ろうという気はそれほど湧いてこない(私だけだろうか?)。


個人的に言えば、中学校の学校登山で八ケ岳に1回、そして20代で北アに1回登ったことがあるだけだ。もちろん両方夏山である。

北アの涸沢(からさわと読む)から撮った写真を載せておこう。標高2300m地点に立って穂高連峰を仰いだアングルだが、写っている峰の名前が急には出てこない。私のレベルはそんなものだ。

涸沢は山好きの人には説明不要の地。蛇足ながら一応申し述べると、3000m峰に囲まれたお椀の底みたいな地形。例えるなら、上高地を熊手の手元部分とし、先端を連峰の各山頂とすると涸沢が扇の付け根になる。余計に分かりづらいか。

ともあれ、今の私は山を眺めるだけで結構満足。信州で暮らしているとはいえ、北アに登ることは当面ないような気がする。
ちなみに、このブログのヘッダー背景にしている山の写真は、大町市の鷹狩山山頂から撮影したもの。実際目にすると、ちょっと唖然とするような眺望の良さだ。GWごろに行くと、峰の残雪と平地の緑のコントラストが抜群なのでお奨めです。

2009年1月8日木曜日

イニシャルD新刊を購入


好きなマンガ。コンビニに寄ったとき新刊を見つけて即座に購入。20何巻だかの表紙にちょっと似ているなあ。黄色いFDが大きく描かれていて。
イニシャルDは「ドライビングは体力と精神力と理論を総動員した知的なゲーム」というスタンスが気に入っている。いかにもマンガ的な世界観ではなくて、ぎりぎり現実世界でも受け入れられそうなリアリティーを保っていると思うのだ。
楽しみにしていただけあって、コンビニ前に駐めた車の中で一気に読んでしまった。
38巻は高橋弟vs皆川のヒルクライム。自分で買うならスープラかな。FDは実車を見ると意外とボリューム感が足りないような気がする。それこそがスポーツカーの神髄だろうけれど、基本的にGT系に憧れがあるもので。