北アルプスを舞台にした遭難救助ボランティアの話。「遭対協」(=山岳遭難防止対策協会)は、毎年長野県のニュースに何度も登場する実在組織だ。作品同様、県警とボランティアが協力しあって登山者の救助に当たる。
まあ、主人公三歩のように山中にテントを張って住みついている人(笑)は、寡聞にして知らないけれど。
このマンガは一話完結ということもあって、各話のストーリーは似たようなものになってしまうのだが、それを上回る魅力を持っている。既に巷間言われていることだが、死亡や重傷などを伴う悲惨な事故を描きつつ、同時に山っていいなという気持ちにさせるところだ。その辺は作者の力量だと思う。
ところで、長野県民は山にひとかたならぬ愛着を持っているのは確か。ただ、あまりに身近過ぎて、わざわざ登ろうという気はそれほど湧いてこない(私だけだろうか?)。
北アの涸沢(からさわと読む)から撮った写真を載せておこう。標高2300m地点に立って穂高連峰を仰いだアングルだが、写っている峰の名前が急には出てこない。私のレベルはそんなものだ。
涸沢は山好きの人には説明不要の地。蛇足ながら一応申し述べると、3000m峰に囲まれたお椀の底みたいな地形。例えるなら、上高地を熊手の手元部分とし、先端を連峰の各山頂とすると涸沢が扇の付け根になる。余計に分かりづらいか。
ともあれ、今の私は山を眺めるだけで結構満足。信州で暮らしているとはいえ、北アに登ることは当面ないような気がする。
ちなみに、このブログのヘッダー背景にしている山の写真は、大町市の鷹狩山山頂から撮影したもの。実際目にすると、ちょっと唖然とするような眺望の良さだ。GWごろに行くと、峰の残雪と平地の緑のコントラストが抜群なのでお奨めです。
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