2009年1月18日日曜日

「木曽」漆器なれど塩尻市


長野県の南西部を縦断する木曽路。メイン道路は国道19号だ。途中、江戸期からの宿場町が保存されている奈良井宿に寄ってみた。

…って、日曜日なのにほとんど人がいない。冬場はシーズンではないんだなあ。

しかし、数百メートルにわたって、統一された街並みが続いている様子は一見の価値あり。保存するのみならず、普通に人々が暮らしているのが特徴だ。順番に見ていくと漆器店や旅館、カフェ、スーパー、理容室などが営業している。



せっかくなので、にぎやかな奈良井宿の風景も載せておきますか。毎年6月に行われる最大行事「お茶壺道中」です。
江戸時代、京都宇治のお茶が江戸の将軍に献上されていたそうだが、その途中、奈良井宿を含む中山道を通った「お茶壺さま」を再現するイベントだ。

お茶壺の威光の前には大名すら道を譲らねばならなかったという。いわんや庶民においてをや。これはもう、逃げるしかない。「茶壺に追われてとっぴんしゃん」というような俚謡が確かありましたね。

ところで、奈良井宿は「木曽路」である。名産は「木曽漆器」だし、イメージ的には完全に木曽なんだけど、行政区分上は塩尻市なのだ。
この辺りはもともと楢川村という木曽郡の一部だったが、2005年に塩尻市と合併した。まあ、その後も地元の小学校に「木曽楢川小」という名前をつけるなど、アイデンティティーの保持はされているようだ。 長野県内においては、ほかにも「平成の大合併」によって上高地が松本市になったり、戸隠が長野市になったりと、やや違和感を感じる変更が相次いでいる。

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