先日、知人宅でF5というフィルムカメラを見せてもらった。Fが示すようにフィルム一眼レフで、そして5代目のハイエンド機ということだ。1996年発売の製品。デジカメはまだ黎明期だったはずだ。正面から見ると正方形のような形をしていて、縦横15cmくらいある。かなり大型のカメラで、発売当時は30万円以上した。
プロの仕事で使われていた機材なので、何かもうボコボコである。歴史を感じるなあ、というかちょっと汚いなあ、などと思いながら試しにファインダーをのぞいてみた。僕のD300との違いは一発で分かった。何というか、視界が広い。スペック上では分かっていたことだけど、ファインダーが見やすいというのがこんなにすごいこととは思わなかった。
ついでに、デジタル上級機のD2Xs(高画質型)、D2H(高速連写型)ものぞかせてもらったが、やっぱりいい感じ。デジタル時代になり、撮像素子やら処理エンジンやらの進歩が「つくりのいい」機材をどんどん陳腐化させていくけれど、物理的なものだけでない重みを感じたよ。
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